Delphi Multec® 20 GDi 高速シングルコイル・フュエル・インジェクターは、ガソリン直接噴射エンジン用に設計されており、スプレー式層状希薄燃焼のアプリケーションに最適な高速シングルコイルを特徴とします。 この製品は、ピエゾ式インジェクターの技術よりも低コストで、スプレーおよび燃料噴射の優れた性能を実現します。 また、外開きグループ弁を備え、ソレノイドにより作動(この技術は現在開発中)します。 この製品は、次世代の高圧(200 バール)フュエル・インジェクターです。
Delphi Multec 20 GDi 高速シングルコイル・フュエル・インジェクターの作動方式は、円錐形の噴射パターンを形成する外開きグループ弁を基礎としています。 精密な時間間隔で、バルブが閉じているとき、つまり最適な層状の混合プルームが得られるときに、スパークプラグに近接した燃焼室内に燃料が噴射されます。 この結果得られる効果的な霧状の燃料スプレーは、スプレー品質(噴霧化および浸透性)に優れており、エンジン動作をさらに効率よくするために求められる燃焼の層状化をサポートします。
メリット
代表的な使用例
Delphi Multec 20 GDi 高速シングルコイル・フュエル・インジェクターは、すべてのガソリンエンジンに適用でき、特に、燃料消費が大きな懸案事項となる排気量の大きいガソリンエンジンに適しています。 大きなリニアフローは、均質ターボ過給アプリケーションであっても理想的に適合し、また良質な噴霧は、ガソリンの予混合圧縮着火(HCCI)または自動点火制御(CAI)など、将来の燃焼プロセスのニーズを満たす最適の条件を備えています。
製品出荷状況
Delphi Multec 20 GDi 高速シングルコイル・フュエル・インジェクターは、2011年に自動車メーカー向けへの販売が開始される予定です。 詳細についてはDelphiまでお問い合わせください。
性能目標値
| 燃料圧力 | 50 – 200バール |
| 静的流量 | 最大 40 g⁄s |
| 200バールのときの最小のリニアフロー | >4 mg⁄パルス |
| リニアフローレンジ | >35 |
| マルチ噴射能力 | 4回以上可能 |
| マルチ噴射実行時の油圧分離 | ≤0.2 ms |
| D32 ザウタ平均粒径 (SMD) | <10 μm (200バールのとき) |
| DV90 | <25 μm (200バールのとき) |
| アプリケーションに必要な円錐角 | 80° – 100° |
| 噴射後のバウンス | 閉塞時バウンスなし |
性能メリット
Delphi の単一ソレノイド作動技術を用いた Delphi Multec 20 GDi 高速シングルコイル・フュエル・インジェクターは、中央搭載型層状希薄アプリケーション用に設計されており、ピエゾ作動式インジェクターに比べてコスト効果の高い機器です。 安定した再循環領域および高速なマルチ噴射機能を備えた強力な円錐状噴霧により、傑出した成層能力が実現します。
従来のソレノイド-アクチュエーション技術を使用しているため、ドライバー・ハードウェアは均質直接噴射ガソリンアプリケーションと基本的に同じです。したがって、電子制御ユニット(ECU)も若干の変更を加えるだけで使用できます。
Delphi の優位性
Delphi は、空気/イグニション・サブシステム、バルブ・トレーン・システム、排気ガス再循環用部品、各種センサーを製造し、広範に渡るエンジン制御システムおよび関連部品の製品ポートフォリオを自動車メーカーに提供しています。 当社では、空気/燃料制御システム、および関連の電子制御やセンサーを統合する技術により、世界各地の排気および燃料消費の規制に対応する、完成されたエンジン制御システムの製造を支援しています。
Delphi では、スプレー式層状ガソリン直接燃料噴射の技術開発に関して、世界各地の人材・リソースを活用しており、その先頭に立つのは、ルクセンブルグ、バーシャラージ市の Delphi カスタマー・テクニカル・センター(CTC)を拠点とするアドバンスド・ガソリン EMS グループの研究スタッフです。 CTC は世界有数の施設であり、先進の試験機器を備え、スタッフはメーカーの製品チームと緊密に協力し、個々のお客様のニーズに最適な燃料噴射システムを開発します。
Delphi が長い歴史にわたって供給しているガソリン・エンジン制御システムおよび構成部品は、市場および規制の難題を乗り切ろうとする世界中の自動車メーカーを支援しています。 この豊富な経験により、独自のシステムレベルの知識、および解析技術をメーカーに提供できます。 Delphi のみが提供する完成されたエンジン制御システム製品のポートフォリオ: